岡山(倉敷)大会現地便り ⑤

2021年7月14日

 この「現地便り」は、2020年に大会を実施する前提で出したものです。1年延期・オンライン開催となりましたが、大会実施担当は2年に渡って中国四国ブロックが行っていることから、掲載しています。
 ご注意の上、お読みください。

魅力あふれる記念講演・テーマ別


角崎 祐美 (かくざき・ひろみ 広島・広島市立宇品中学校)

 2020 年夏に倉敷で開催される新英語教育全国大会は魅力に溢れています。7つの分科会でのレポートや年代別の講座は大会の核で,現場で日々実践を積み重ねている先生方から大いに学べ,他地域の先生方と交流して視野を広げることができます。魅力にとりつかれ毎年大会に参加している人が大勢います。毎年楽しみな記念講演,テーマ別・ワークショップ,さらに多彩な教材交流会もお見逃しなく。

記念講演 鳥飼玖美子さん
 この夏の記念講演は同時通訳の草分けのお一人,鳥飼玖美子さんです。数々のNHK の英会話の番組や「百万人の英語」などで大変有名な講師でもあります。私が学生の頃,世界を股にかけて颯爽と活躍する憧れの女性で,英語学習をする者にとってのスター的存在でした。最近まで「NHK ニュースで英会話」のアプリは,英語を学習する人の多くがダウンロードしていました。現在でも精力的に活動されており,スター顕在です。ご著書も多くあります。私自身何冊も購読しましたが,ストラテジーという言葉が出てきた時に,多くの本では「戦略」という言葉が使われていましたが,これにずっと違和感をもっていました。鳥飼さんは,ご著書の中でそれを「方略」と訳されていて,それを読んだ時に,言葉の選択センスに感嘆したことを覚えています。
 今大会の記念講演でのテーマは

「英語教育を再考する
 〜多文化多言語共生社会における
  コミュニケーションの視点から〜」

 鳥飼先生のお話を拝聴できるチャンスです。みなさんと倉敷で共に学べることを楽しみにしています。

現地からのテーマ別講座
 倉敷市は,岡山県の西側に位置し,車で30 分位走ると広島県に入ります。テーマ別分科会の中では,被爆者の方からの貴重な体験談もあります。今年は被爆から75 年という節目の年でもあります。生の声をまだ聞いたことがない方,非核への思いを新たにしたいと思われる方,是非とも会場でお話を聞いて下さい。
 2020 年1月23 日にパラグアイが批准書を国連に寄託し「核兵器禁止条約」の批准国は35 カ国になりました。50 カ国の批准がなければ,発効されません。何故被爆者の方々がこの条約の発効を待ち望んでおられるかの答が見つかります。
 岡山からは国立ハンセン病療養所・長島愛生園のお話もあります。ハンセン病の療養所は全国で13ありますが,長島愛生園は1930 年11 月に誕生した日本初の国立療養所です。当時特効薬や治療法もわからない中,国によるらい病患者の隔離政策が1996年まで続きました。ハンセン病の歴史から,偏見や差別といった人間の弱さを克服する鍵を見つけられるのではないでしょうか。

大原美術館
 最後に倉敷の大きな魅力を一つご紹介します。会場の倉敷市芸文館から徒歩5分にある大原美術館は,日本初の西洋美術館です。エル・グレコの「受胎告知」作品群のうち日本にあるのはこの大原美術館のみです。私自身高校生からルオーの「道化師」やゴーギャンの「かぐわしき大地」などに会いに幾度も訪れています。ここで,きっとお気に入りの作品に出会えます。